保育園ブログ
アート展 ~講師からのメッセージ~ そらチーム以外もぜひご一読ください💡
実は子どもは大天才!!
~子どもの絵の見方~
“美”とは、『色』と『形』の調和です。その感覚は1人ひとりがそれぞれ違い、それを“個性”と言います。ですから、見えたままの色、数でなくても、「この色はここに置いた方がきれいだな」、「このパンは1個しかないけど3個描いた方がバランスがいいな」とその子が感じて描いたとしたら、それはその子が感じた“美”なので、全てを認めてあげることが大切です。もし、「そこはその色じゃないでしょ!」「何で1個しかないものを3個も描くの!」と言ってしまうと、子どもは大人に認められたいという気持ちをみんな持っているので、自分が描きたいものではなく、大人から褒められる絵を描こうとします。そうして個性が無くなっていきます。また、「そんなにガミガミ言われるのなら描かない方がマシ」と思い、描かなくなります。そして、「やっぱり自分がいいと思っていることってダメなんだ、、、」と、どんどん自己肯定感が低くなってしまい、自信のない子になっていきます。
極端な話、パンに見えなくていいんです。綺麗な色づかいだったり、面白い線だったり、その子にしか描けないような絵になっていれば、素晴らしいのです。
例えば、この絵を見て下さい。ぐちゃぐちゃに描いているし、バックも塗っていないしとても上手とは言えない絵ですが、実は『バスキア』という、ピカソの再来と言われた人が描いた絵で、億を超える値段で取引されています。『バスキア』は、残念ながらもう他界してしまっていますが、生前は、「僕は上手に描く事には全く興味ない。子どものような絵を描きたい!」と公言していました。
それほど芸術家からすると子どもの絵は魅力的なのです。
踊りや歌や絵などの表現活動は、人間がまだ言葉を持たない頃から行われている、人間の本質的な活動です。それを否定されてしまうと、全人格を否定されたくらいのショックを受けるといわれています。表現を認めてあげる事こそが、人格形成において自己肯定感を高める上でとても重要な事の一つになりますので、ぜひお子さんの作品をほめてあげてください。
今回の活動は、モチーフをパンにして、単純にも見えるし複雑にも見える、描きやすく自由度が高いものを選びました。(あまりにも複雑なモチーフだと、できないと感じる子もたくさんいるからです。単純にすることによって、子ども達はみんなのびのび、楽しく描いていました。)
そして、こだわったのは、『画材』です。使用した絵の具は“速乾性のある油絵具”のような特殊な絵の具で、プロの画家も使用しているようなもので、正直とても高価です。「子どもだからもったいない」と、安価なもので描いてしまうと、色がどんどん混ざってしまい汚い作品ができて終わってしまいます。この絵の具だからこそ、色がどんどん重なり合っていったり、きれいな混色ができたりするのです。また、紙もキャンパス地のような風合いが出る特殊な紙を使用しました。これらの条件がそろったので、素晴らしい作品が出来上がりました。正直、費用も掛かることなのですが、使用にご理解頂いたくじら保育園さんに感謝致します。
何よりも大切なのは、“大人が手出し口出しをしないこと”です。簡単な絵具の使い方は伝えましたが、その他はほとんど何も言っていません。子どもが描きたいことを考え、自由に表現したものです。子どもの能力を開放してあげるのは、すべての行動にいちいち指導するのではなく、環境を整えた上で手出し口出しを最小限にしてしっかり見守ってあげる事が大事です。そして、子どもたちが作った作品を100%認めてあげる。それが、子どもに関わる大人ができるとても大切な事です。だから、みんなの作品は、みんな違っています。
『みんな違ってみんないい!!』 この考えが、今からの社会にとても大事な考え方になっていく事だと思っています。
くじら保育園の子ども達は、とても集中しとても楽しそうでした。早い子で30分、長い子では1時間やり続けました。ある子はメロンパンをとても大きく描き、その中にいろんな模様を描いてとても変化の富んだ作品に仕上げていったり、ある子は絵の具を塗ること自体がとても楽しくなっていき、何度も何度も重ねて塗っていき、有名な油絵の抽象絵画のような作品を作ったり、ある子はパンの上から薄く色を線で重ねていき、とても素敵な作品を作ったりと、みんなそれぞれに探求し、楽しんでいました。
私達大人の仕事は、『楽しかった~!またやりたい!!』と思わせてあげる事です。人間の能力は、経験すればするほどどんどん伸びていきます。しかし、『もうやりたくない』と後ろ向きになった時、意欲が無くなり経験が止まり、能力の伸びが止まります。今日、1人ひとりの子ども達が全員『できた!』と完成を自分で決めて、とても満足した表情でした。この、『楽しかった!』という思いになる事を、とても大切にしています。
子どもにとって1番大切な事は、『すべてを認めて、褒めてあげること』
今回も『バスキア』のような絵がたくさん生まれました。
何度も言いますが、お子様の絵をたくさん褒めてあげてください。
わくわく創造アトリエ 田上
【動画】『おつきさまこんばんは』🌕
当園のお昼寝の定番絵本『おつきさまこんばんは』を再現した寸劇です🎵
動画は幼児チームの様子ですが、
絵本は0・1・2歳児の乳児チームの定番です!
短いけど簡単な言葉で、話をするように読めるので
小さなお友達でもセリフを覚えて
一緒に言うこともあります。
寝る前に読んで、おつきさまと
一緒におやすみなさい…
【動画】昨日は中秋の名月でした🌕
昨日は中秋の名月でした。誕生会で園児に話ししたお月見の話を紹介します♪
今日はお月見です。
難しい言葉でいうと中秋の名月とも言って、お月見の日は『秋の真ん中で、真ん丸お月様が一番きれいな日』ですよ。
お月様は毎日違う形に変身していきます。真ん丸だけではなくて、半分こだったり細長かったりすることもあります。それはお空の上をぐるぐる動いているから。
今日はお月様がちょうどぴったり真ん丸の日で、9月は空気が澄んで1年1番、月がきれいに見えるからお月見の日なのです。
お月様は、お日様とかわりばんこで夜にでてきて、真っ暗な夜でも寂しくないように優しい光でみんなを照らしてくれます。きれいなお月様へ向かって、『いつも見守ってくれてありがとう』ってお礼を言ったり、お月様に『これから秋がどんどん深まって、おいしいお米や、栗、さつまいも、さといもなどがたくさんできますように』ってお願いしたりするんだよ。
昨夜は雲の切れ間から真ん丸のお月様が見えていました🌕
月の満ち欠けの話もしたので、機会があればおうちでも秋の夜長に夜空を見上げてみてくださいね。
【くじら】秋の味覚「くり」
くじらチームのお友達からりっぱな栗をいただきました。
おばあちゃんが送ってくださったそうでおすそ分けだそうです❤
食いしん坊の担任は栗の実で遊ぶより、やっぱり食欲の秋!今年の初物だし❤
給食の先生に湯がいてもらって、おやつで食べることに…
子ども達の前で、半分に割ってみると、ほっくりおいしそう( *´艸`)
いよいよ実食です!すると…
子:「せんせい、どうやって食べるん?」
先:「スプーンですくって食べるんよ」
子:「できん!」「かたい!スプーンがささらない!」
先:「えーーー!みんな家でどうやって食べるん?先生が子供のころはおやつでこうやってすくってよくたべてたよ?(と、40年前の話を持ち出す…💦)」
子:「家でおやつに栗とか食べたことない」
そうかー、子ども達は栗をこんな風に食べた経験がないんですね。
教えて、食べてみると、「あまい!」「おいしい」「お芋みたい!」と感想が聞こえてきました。
いい経験をさせてもらったね!ごちそうさまでした。
【くじら】9/13 ひまわりを描いたよ
ちょっと日が経ちましたが、玄関前に咲いたひまわりの花を写生したくじらチームさん。
いつの間にか子どもたちの背の高さを追い越して、見上げる高さになっています。
よ~く、観察して葉っぱの色の違いや葉脈、おしべとめしべの部分の形が星形になっていることに
気づいた子もいました。
ゴッホの「ひまわり」も素敵だけど、私はみんなの描いた「ひまわり」のほうが断然好きです♪